No.33

ゲームと古畑任三郎と相棒とくだらないことが大好きです。くだらないこと書きます。

ねこ

お客様が車の中から猫の鳴き声がするんだけど…と相談があった。

 

冬場は猫が寒くて車の中に潜り込んでしまって、猫が焼けちゃったりして死体で出てくることも稀にある。

 

しかし子猫を生きているまま救出することに成功した。なんて素晴らしい。

猫を置いてお客様は帰る。

猫、怖がってピットの奥に隠れる。

 

「ちょっと所長、このままだと可哀想だから餌でもミルクでも買ってこようよ」と提案した。

我ながら良い提案だ。

猫を救おう。

あわよくば誰か(第一候補、所長※独身一人暮らし金持ち。)持って帰って欲しい。

 

非常に猫は人間を恐れ怖がっていた。

なんて可哀想なんだ。

 

「ミルク買って皿か何かにあげれば?」と所長。

買ってくるのはいいけどこの店の皿はどこにあるんだよ。

 

「皿は(どこにあるの)?」

「100均で買ってくれば良いんじゃない?」

 

いつ買ってくるの!?

仕事中に買ってきていいわけ??

 

とりあえずお向かいにあるセブンで猫の餌が売ってたので、猫の餌と牛乳を購入。

帰ってきたらもう一人の社員が呆然と、しかし機嫌が悪そうに立っていた。

 

あれ?猫と所長は?と聞くと

「所長が追いかけ回して逃しちゃった…」と。

 

で所長は猫を追って店を出て行ったらしい。

なんてバカなんだ!!愚か者め。

 

私はセブンに行く前に、所長にピットの奥に今も隠れている「猫を見ててくださいね」と言った。

 

誰も捕まえろなんて言ってないじゃないか。

 

「あ〜ん、逃げちゃったぁ〜😢」と呑気な声と共に所長が現れた。

 

「ちょっと!誰も追いかけて逃せなんて言ってないじゃないか。あのまま見ててくれるだけで良かったのに!!」と怒った。

 

「そんなに怒らなくたっていいじゃない😭俺と猫とどっちが大事なの😭」

 

そんなの、即答で猫に決まってる。

所長なんて放っておいたって一人で生きていけるし、現に46年間一人で生きているじゃないか。

 

あの子猫は誰かが助けてあげないと生きていけないかもしれないし、お腹を空かせているかもしれないじゃないか。

所長なんて放っておいたってお腹が空けばコンビニでご飯買うじゃないか。

猫なんてコンビニにも行けやしない。

可哀想な猫。全部愚かな所長のせいだ。

 

猫が逃げたであろうお隣を捜索したら、さっきの子猫の鳴き声は聞こえるがどこにいるかわからない。

とりあえず餌だけ置いて仕事に戻った。

 

所長はいつもそうだ。

事をややこしくするのだ。

いい加減ムカついてきた。